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LibrettoL5のHDD換装 注意:以下の内容はHDDやPC本体を壊す可能性の高い改造について 述べています。言い古された言葉ですが同じ事を試される場合は 自己責任でお願いします。 LibrettoL5には無線内蔵のモデルと、無線を内蔵していないモデルがありますが、 今回、無線なしモデルでHDD換装に成功したのでその手順を紹介します。 実は8月に改造済みだったのですが、直ぐに改造成功と言うのが難しい代物 でしたので、2ヶ月の経過期間を置かせて貰いました。 今回用意するもの: 40GB HDD(MK-4019GAX) はんだごて ピンセット 1.HDDの改造(3.3V対応に見せかける) 今回の換装に当たっては、HDDを3.3V対応(見かけ上)にすることが必須です。 先ずはデータシートを見てみましょう。 これがLibrettoL5の無線なしモデルに乗っているHDD(MK-2020GLP)のピン配置図です。 次に、MK4019GAXの資料の同じ部分 違うのは41Pinと44Pinです。MK2020GLPでは41Pinには3.3V若しくは5Vが供給されることになっています。 MK4019GAXは5V単一のドライブなので5Vのみです。 44PinはMK2020GLPではKeyと書かれています。これは「Pinが無いよ」という意味で20Pinと同じです。 で、MK4019GAXを3.3V対応にする方法ですが、意外と簡単で、 (1)41Pinと44Pinを切除する (2)HDDの基板上で42Pin(モーター用5V)と41Pin(制御回路用)をショートし、モーター用の5V電源でHDD全体 が動作するようにする。 3.3V対応ドライブでもモーターには5Vが来ているので、こいつで制御回路も駆動すれば5V単一ドライブでも LibrettoL5に乗るってことです。 ここで、電子回路に詳しい人は色々疑問をもたれると思いますが、データブックを見る限り(少なくとも4019GAXでは) 問題無いようです。 では本題の改造について、、、、 (手順1)MK4019GAXを裏返しにして、ネジ5本をはずし、本体から基板を取り外します。 (この写真は既に施術済み) (手順2)41Pinと42Pinをショートさせます。写真の基板上右から3番目が42Pin、その横が41Pin。 (手順3)次の写真を参考に、44Pinと41Pinを折り取ります。ピンセットがあれば楽にできると思います。 ※絶対にPinの切れ端が残らないように根元から折って下さい。 これでHDDの準備はOKです。次はLibrettoL5の分解です。 2.本体の分解 これについてはLibrettoL1等とほぼ同じですので、写真はさぼります。 (手順4)バッテリーを外す。 (手順5)キーボードを止めているプラスチックのレールを外す。バッテリの取り付き側からレールを止めている つめを押していけば簡単に外れます。 (手順6)キーボードを外す。フレキケーブル2箇所を外すのを忘れずに。 (手順7)キーボード下のネジ3箇所を外す(T6って書いてある)。 (手順8)キーボード下にある基板の左上側のコネクタ2個を丁寧に外す。 (手順9)キーボードフレキケーブル左横のフレキケーブルを外す (手順10)液晶を閉じ、裏返す。 (手順11)本体裏のネジ6箇所を外す。小さな蓋についているネジ(B4と書いてある)は外す必要はありません。 (手順12)手前側からケースを外していく。全部外した姿がこれ。 (手順13)HDDの上を横切っているフレキケーブルを外す。 (手順14)ACアダプタのソケット子基板を持ち上げ、ACアダプタソケットに向かう線をHDDを止めている金具から 外す(するとHDD金具を止めているネジが1個見つかる) (手順15)HDD金具を止めているネジ3つを外す。 (手順16)HDDを少し持ち上げ、バッテリのあった側にすこしずらす。すると、HDDのコネクタ部が見える。 (手順17)HDDコネクタ部についているケーブルを外す。マイナスドライバを使い、ケーブルに直付けされている ソケットの基板を左右から少しずつ持ち上げるようにして慎重に外す。 (手順19)HDD金具とHDDを止めている4本のネジを外す。 (手順20)先に用意しておいた改造済みHDDを金具にセット。 後は、今の逆をやればOKです(うわーー説明手抜き)。 なお、HDD上のフレキケーブルを完全に外してしまったがどの向きに付いていたか分からなくなった方は上の 写真を参考にしてください。 02/11/10追記 せっかくなので、ベンチマーク結果を載せておきます。
変更前の値は取っていませんでした。ここらへんから探して見て下さい。 補足: 外したMK2020GLPは巷で流行りのHDDケースに入れてあげましょう。3.3V/5V両対応なのでそのまま使えます。 必要なドライバーなどはHDDの中にしか無いので、アクセス可能な状態にしておく必要があります。 |